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001:新人の心得
征源:藤丸、まつ梨、ちょっといいか?
まつ梨:はい、朱司波隊長!
藤丸:なんでしょうか?
征源:お前たちには私から五番隊の心得を伝えておこうと思う。
藤丸:心得、ですか。
征源:そうだ。これまでは、死神統学院を卒業し、死神になることを目指して努力してきたのだろうが、そこで満足してはならぬ。
   晴れて死神となった今が本当の始まりなのでな。
まつ梨:そのとおりですね。
征源:まず、我が五番隊について話しておこう。死神が所属する護廷十三隊において、五番隊は特に迅速な行動を重んじる隊である。
藤丸:隊長の性格そのものですね。
征源:そうかもしれんな。隊長の性格は、隊の気質となって表れるものだ。五番隊は何事においても率先して行動し、他隊の後塵を拝しない。
   それを誇りとする。ゆえになまけ者や向上心のない者は不要だ。
藤丸:き、きびしいですね……
征源:決して高い能力を求めているわけではない。大切なのは自分を高めようとする志と、行動なのだ。
まつ梨:志と、行動……ですか。
征源:そのふたつを誇りとせよ。五番隊隊員である限り、それを忘れぬように。
まつ梨:はい!
藤丸:はい。
征源:では、これを渡しておく。よく学ぶように。
アイテム

002:伊花のお友達
藤丸:伊花様、いるかな?あれ、中から話し声……?
(まつ梨:伊花様、いるかしら?あれ、中から話し声……?)
伊花:ええ。いい子たちなのですよ、とっても。
穏やかな女性:会ってみたいものですね。伊花さんの自慢の子……どんな方なのでしょう?
伊花:卯ノ花さんならきっと気に入ると思うわ。
穏やかな女性:そんなにすすめると、いただいてしまいますよ?
伊花:それは困ります、絶対にあげられません。ふふっ。
藤丸:誰だろう?
(まつ梨:誰かしら?)
(グラフィック)
伊花:あら、今日は早いのね?
穏やかな女性:まあ。
藤丸(まつ梨):こちらの方は……?あっ!
穏やかな女性:はじめまして。卯ノ花烈と申します。
伊花:私のお友達で、四番隊の隊長さんよ。
藤丸(まつ梨):失礼しました!卯ノ花隊長!
卯ノ花烈(以下卯ノ花):もしかして、この子が?
伊花:ええ。
卯ノ花:統学院を卒業したばかりでしたね?
藤丸(まつ梨):は……はい。
卯ノ花:緊張しなくてもいいのですよ。今はお茶を楽しんでいるところですから。
伊花:そうだわ、せっかくだからあなたもお茶していきなさいな。
卯ノ花:それはいい考えね。
藤丸(まつ梨):しかし、貴重なお休みのお邪魔をするのは……
伊花:いいじゃない、時間はあるのでしょう?
卯ノ花:遠慮はいりませんよ。
藤丸(まつ梨):でも……
伊花・卯ノ花:お座りなさい。
藤丸(まつ梨):は、はい……
(場面転換)
藤丸:まさか卯ノ花隊長が遊びに来てるなんて……驚いたなぁ。緊張でお茶の味も覚えてないや。でも、きれいな人だったなあ。
(まつ梨:まさか卯ノ花隊長が遊びに来てるなんて。ああ驚いた……緊張で何の話をしたかも覚えてないわ。だけど、優しくて上品で容姿端麗で、おまけに隊長だなんて。いいなぁ。)

003:温厚誠実の士
藤丸(まつ梨):お呼びですか?藍染副隊長。
藍染:すまないが、来客があるので、お茶をいれてくれないかな。
藤丸:はい。
(場面転換)
藤丸(まつ梨):お茶がはいりました。
藍染:ありがとう。そうだ、君たちには紹介しておいたほうがいいね。こちらは十三番隊の、浮竹十四郎隊長だ。
(グラフィック)
浮竹十四郎(以下浮竹):やあ。
藤丸:はじめまして。僕は五番隊の新人で……
(まつ梨:はっ、はじめまして!あたしは五番隊の……)
浮竹:ああ、君たちのことは朱司波からよく聞いているよ。
藤丸(まつ梨):えっ?
浮竹:仲のいい兄妹だそうじゃないか。
藤丸(まつ梨):隊長が、そう言ってましたか?
浮竹:ああ。あの姉想いの朱司波が仲がいいと言うのだから、これは相当なことだぞ?
藤丸(まつ梨):確かに、そうですね……
浮竹:ふたりそろっている時にも会ってみたいものだ。そっくりなんだろう?
藤丸(まつ梨):性格は違うと思いますよ。
浮竹:そうなのか?いや、珍しがると悪いが、双子の死神なんてなかなかいないからな。ひまがあったら、十三番隊の詰め所にふたりで寄ってくれよ。
藤丸(まつ梨):いいんですか?
浮竹:俺はあまり出歩けない身なんでね。いつでも歓迎するよ。
藤丸(まつ梨):ありがとうございます。
浮竹:では、そろそろ行くよ。また会おう!
(足音・グラフィック消)
藍染:見送りは僕が行こう。君は仕事に戻りたまえ。
藤丸(まつ梨):はい。
(足音)
藤丸(まつ梨):浮竹隊長か……気さくな方だなあ。いつかふたりで会いに行ってみよう。

004:伝説の男
藤丸:海燕先輩!
海燕:おう、呼んだか?
藤丸:はい、お呼びしたのは他でもなく。
まつ梨:いろいろと先輩のお話を聞きたいと思って。
海燕:何の話だ?
まつ梨:それはもちろん、死神統学院時代の数々の伝説についてです。
海燕:伝説ってオメー、何かあったか?俺は学院に2年しかいなかったんだが?
まつ梨:2年で卒業ってことからもう伝説じゃないですか。
藤丸:学院は卒業まで6年の過程があるのに。
海燕:しょうがねえだろ、やることなくなったら卒業しねえとよ。
まつ梨:入門した時に護廷十三隊の副官補佐になれる霊力があったとか。
海燕:霊力だけあってもしょうがねえけどな。
藤丸:流魂街出身で試験に一発合格したのもすごいことですよね?
海燕:そうなのか?
まつ梨:そうなのか、って……何もかも規格外って感じなんですけど。
海燕:どうでもいいしな。学院を出てからのことしか考えてなかったしよ。
藤丸:学院ではどんな生活を?
海燕:あんまり覚えてねえ。訓練と試験の繰り返しで気づいたら卒業だった。
藤丸:駆け抜けた、って感じですか。
海燕:張り合う相手もいなかったしな。
まつ梨:そりゃいないでしょ……
海燕:とはいえ、護廷十三隊に入ってみれば、隊長や副隊長みてえなすごいのがいるわけでさ。さすがにビビッたぜ?
藤丸(まつ梨):比較対象が隊長格な時点で、何かが違う……
まつ梨(藤丸):やっぱり伝説ですよ、海燕先輩は。
海燕:どうせならこれから残したいもんだけどな、伝説ってやつをさ。
藤丸(まつ梨):海燕先輩は何かやりそうですね。
海燕:やるときゃオメーらも巻き込んででっかいことをやるぜ!
まつ梨:あたしたちも!?
藤丸:僕たちも?
海燕:いいよな?
まつ梨:はい!
藤丸:はい。

005:浦原さん絶賛ド忘れ中
まつ梨:ねえ、浦原隊長にも入隊の報告に行っておかない?
藤丸:なんで?
まつ梨:あのね……死神のこと教えてくれたのは浦原隊長でしょ!
藤丸:そうだっけ?
まつ梨:そうなの!ほら、行くよ!技術開発局!
藤丸:はーい。
(場面転換)
浦原:記憶にありませんね。死神のことなんて言いましたっけ?
まつ梨:言いました!
浦原:本当に?
藤丸:さあ?
まつ梨:どんだけ適当なんですか、まったくもう。
浦原:まあいいじゃないですか。入隊できたんですし。で、おふたりはどうして死神になったんです?
まつ梨:伊花様のためです!
藤丸:伊花様のためです。
浦原:おお、声がそろった!美しい。
まつ梨:あの、これでも一応、あたしたちはお礼を言いに来てるんですよ?
浦原:お礼?どうしてです?
藤丸:浦原隊長の提案をきいて死神になれたからこそ、僕たちは伊花様たちと一緒に暮らせるんですから。
浦原:ああ、そういう見方もできなくはない。
まつ梨・藤丸:?
浦原:いや、こっちの話です。気にしないでください。また、ときどき遊びに来てくださいよ。仕事サボって。
まつ梨:サボりません!
藤丸:はーい。
まつ梨:こらーっ!!
藤丸:冗談だって。
(場面転換)
身軽そうな女性:行ったようじゃの。
浦原:出てきてもよかったんスよ、夜一サン。
身軽そうな女性:刑軍の軍団長の顔など、新人は知らんほうがよい。それより、あやつらが例の?
浦原:はい。朱司波家の子供たちス。
身軽そうな女性:妹は生真面目で素直、兄はつかみどころのない感じじゃったの。
浦原:ああ見えて兄のほうも、けっこうアツい奴なんスけどね。
身軽そうな女性:五番隊なら安心じゃの。
浦原:ええ。いろいろな意味で。夜一サンも余裕があれば気にかけてやってください。
身軽そうな女性:心得た。

006:斬魄刀の開放とは?
征源:お前たち、斬魄刀の開放はもうできているのか?
藤丸(まつ梨):それは……
まつ梨(藤丸):いいえ、まだです。
征源:そうか。では斬魄刀の開放について少し話しておこう。
征源:今、お前たちが持っている斬魄刀は封印状態であり、真の力は発揮できない。
   斬魄刀は死神の霊力が形となってあらわれる、死神の象徴でもある。
   それが解放されていない、ということは、お前たちがまだ未熟だからだ。
   修行をつみ、力をつけていけばいずれ斬魄刀が語りかけてくるだろう。
まつ梨(藤丸):斬魄刀との対話、ですね。
征源:そうだ。斬魄刀と対話し、その名前を知った時、斬魄刀の封印は解かれる。
   それを斬魄刀の解放、始解―しかい―という。
   今後のお前たちの目標は、始解を会得することになるだろう。
藤丸:がんばります。
まつ梨:努力します!
(まつ梨:努力します!)
(藤丸:がんばります。)
征源:期待しているぞ。

007:100%姉想い
まつ梨:いそがしそうですね、朱司波隊長。
征源:まつ梨、いいところに来たな。すまないが、この書類を十二番隊の浦原隊長に届けてくれ。
(征源:藤丸、いいところに来たな。すまないが、この書類を十二番隊の浦原隊長に届けてくれ。)
まつ梨(藤丸):わかりました。
征源:すまんな。私はもっと大事な用があるのだ。
まつ梨(藤丸):事件ですか?まさか、虚が?
征源:もっと重要な用件だ。では、頼んだぞ。
まつ梨(藤丸):行っちゃった……どんな用件なんだろう?
(場面転換)

(効果音)
征源:間に合ったか。おたずねしたい。列の最後尾はここか?
流魂街の女性:そうですよ。ちゃんと3列に並んでくださいね。
征源:うむ、心得ている。
藤丸(まつ梨):あれ、隊長?こんなところで何を?
征源:藤丸か。今日は新茶の発売日でな。買ってくるよう、姉上に言われていたのだ。
(征源:まつ梨か。今日は新茶の発売日でな。買ってくるよう、姉上に言われていたのだ。)
藤丸(まつ梨):お茶!?そのために隊長が列に並んでいるんですか!?
征源:予約や配達はしていな小さな茶園でな。希少なのだ。
藤丸:お茶ぐらい、僕に任せてくれればいいのに。
(まつ梨:お茶ぐらい、あたしに任せてくれればいいのに。)
征源:だめだ。買いそびれたら姉上が悲しむ。人には任せられん。
藤丸(まつ梨):そんな大げさな。
征源:朱司波家の茶は姉上が季節ごとに最良のものを選んでいる。
   それを変えるわけにはいかない。何より、私は姉上が落胆する顔は見たくないのだ。
藤丸(まつ梨):伊花様のこととなると、まるで別人ですね、ホント……
(効果音)
征源:む、売り出しが始まるようだ。お前は詰め所へ戻れ。
藤丸(まつ梨):はーい。(一途だなぁ……)

008:疾風迅雷!
伊花:藤丸くん、まつ梨さん、ご飯ですよー。
(伊花:まつ梨さん、藤丸くん、ご飯ですよー。)
まつ梨:はーい!
藤丸:はーい。
(グラフィック)
伊花:さあ、いただきましょう。
藤丸(まつ梨):あれ?4人ぶん食事がありますけど?
伊花:ええ、そろそろ来るはずですよ。
まつ梨(藤丸):まさか?
征源:間に合ったようだな。
まつ梨:征源様!?
藤丸:仕事中だったのでは?
征源:うむ、15分後には戻らねばならん。
まつ梨・藤丸:えっ!?
征源:問題ない。3分あれば瞬歩で戻れる。
藤丸(まつ梨):いや、そうまでして戻ってこなくても……
征源:忙しいときこそ、姉上と食事をして、活力を得なければな。
まつ梨(藤丸):それにしても伊花様はどうして征源様の帰宅がわかったんです?
伊花:それは、わかりますよ。
   もうずっと長い間、征源の帰りを待って過ごしてきたのですから。
藤丸(まつ梨):征源様の霊圧を感じるってことですか?
伊花:そうね。強さや大きさではなく、うれしい感じがするの。
征源:すまぬ、時間がないのだ、話はあとにして食べよう。
伊花:はい。
(場面転換)

藤丸(まつ梨):食べ終わったら、ものすごい速さで出かけていったね。
まつ梨(藤丸):食後のお茶が飲めないのを残念がりながらね。
(効果音)
伊花:はい、お茶ですよ。
藤丸(まつ梨):ご機嫌ですね、伊花様?
伊花:忙しい中、少しでも家に戻ってきてくれるのがうれしいのですよ。
藤丸(まつ梨):そういうものですか?
伊花:あなたたちも、お互い何日も会えない日が続いたら、わかりますよ。
   当たり前すぎて気づかないうれしさや、ありがたさが。
藤丸(まつ梨):当たり前すぎて気づかない、か……

009:朱司波家の宝
藤丸(まつ梨):こんにちは、隊長。
征源:藤丸か。姉上は元気でおられるか?
(征源:まつ梨か。姉上は元気でおられるか?)
藤丸(まつ梨):ええ、元気そうでしたよ。
征源:そうか。お前たちのおかげで姉上の様子が今まで以上にわかるので、ありがたい。
藤丸(まつ梨):伊花様は健康な方ですし、貴族街は平穏そのもの。何を心配するのです?
征源:今はいい。だが、時おり思い出すのだ。かつてのことを。
   ちょうど私がお前くらいの歳の頃だ。
   私が死神統学院に在籍していたころ、両親が病で亡くなった。
   若い私と姉上だけとなった朱司波家は、地位と収入を失い没落の危機を迎えた。
藤丸(まつ梨):朱司波家が、没落……?
征源:親戚も私と姉上を見放していた。
   なぜなら、当主の座を継いだ私は、病弱な落ちこぼれだったからだ。
藤丸(まつ梨):征源様が……!?
征源:当主がこれではお先真っ暗と、一族は次々と絶縁していった。
藤丸(まつ梨):そんな……
征源:そんな時分、姉上に縁談の申し込みがあった。
   下流貴族の三男坊で、朱司波家に婿入りしてもいいといってな。
藤丸(まつ梨):それって……?
征源:そう、乗っ取りだ。貴族の世界ではよくある話だ。
   弱り目につけこんで朱司波家のすべてを奪おうというわけだ。
   だが姉上は即座に断った。あの時の言葉を、私は片時も忘れることはない。
藤丸(まつ梨):伊花様は何と言ったんです?
征源:朱司波家のすべては当主である征源のためにある。
   それは姉の身と心とて例外ではない、と。
   姉上は家財を少しずつ売り払い、生活を支えてくれた。
   使用人も解雇し、不慣れな家事をひとりでまかなった。
   そしていつも私に笑って言うのだ。
   何の心配もない、わたくしはただあなたを待てばいいのだから、と。
藤丸(まつ梨):ああ、すべてがわかったような気がします……
征源:私のすべては姉上の幸福のためにある。誰が否定できよう?
藤丸(まつ梨):征源様……
征源:少々喋りすぎたな。他言は無用だぞ。とくに姉上にはな。
藤丸(まつ梨):はい。
征源:そうだ、いいものがある。これをお前に渡そう。
藤丸(まつ梨):これは?
征源:かつて姉上からいただいた安全祈願のお守りだ。
藤丸(まつ梨):そんな大切なものをくださるんですか?
征源:今は私ではなくお前にこそ必要だ。
   姉上の心配事は、私ではなくお前たちなのだから。
   姉上がお前たちを心配する必要がなくなったとき、返してもらうとしよう。
藤丸(まつ梨):わかりました。
アイテム

010:家事命!
まつ梨:ねえ藤丸、今日は休みだし、伊花様の手伝いをしない?
藤丸:そうだね。たまには伊花様にも楽をしてもらおう。
(場面転換)

藤丸:えっ……?
まつ梨:ダメ……?
伊花:ダメ。
まつ梨・藤丸:どうして?
伊花:この家のすべての家事はわたくしのものだからです。あげません。
藤丸:あげません、て……そんなひとりじめするようなものですか?
まつ梨:少しくらい、お手伝いさせてくださいよぅ!
伊花:ダ・メ。
   だって、もうずぅーっと毎日、わたくしがひとりでやってきたことですから。
   急にいつもと違えたら、不安になったり、熱が出たりするかも……
まつ梨(藤丸):たまには休みたいと思ったりしないのですか?
伊花:思いませんよ。征源だって休みたい、なんて言わないでしょう?
まつ梨(藤丸):そうですけど……
伊花:同じですよ。姉弟ですからね。
   征源やあなたたちが笑顔でいられる場所を守ること、それがわたくしの役目。
   そしてそれは、とてもうれしいことなのですよ。
まつ梨(藤丸):伊花様……
伊花:だから家のことはわたくしに任せて、お仕事に専念なさい。
藤丸(まつ梨):でも、たまには孝行させてください。
伊花:毎日元気でいてくれればそれが一番うれしいわ。
   たくさんご飯を食べて、たくさん笑って、ずっと元気でいてね。
(場面転換)

まつ梨:結局、何もさせてもらえなかったなぁ。
藤丸;伊花様は本当に家の仕事が好きなんだね。
まつ梨:少し不安になっちゃうな。あたし、このままずっと家事をやれないのかしら?
藤丸:それじゃお嫁に行けないね。
まつ梨:うっ……ま、まだ心配するのは早いけど、うむむ……

011:笑顔の素
伊花:いただきものの、おいしいリンゴよ。
(リンゴ)
藤丸:リンゴを食べると、何だかなつかしい気持ちになりますね。
伊花:そうね。あなたたちは小さいころからリンゴが大好きだったものね。
まつ梨:……あの、伊花様……本当はあたしたちを引き取ったこと、後悔していませんか?
伊花:どうしたの、急に?
まつ梨:あたしたちって、朱司波家にとって必要ないじゃないですか。今でこそ、死神になってお給料をいただけるようになりましたけど、ずっと世話になりっぱなしで、迷惑ばかりかけて……
伊花:……ふふっ、うふふっ!
まつ梨:伊花様!?
藤丸:伊花様?
伊花:ふふ、ごめんなさい。まつ梨さんのいじけた顔があんまりかわいいものだから。
まつ梨:か、かわいいって!?あたし、本気で申し訳ないと思って……!
伊花:それがかわいいのよ。あなたたち、まだまだ子供なのね。ふふっ!
藤丸:子供、ですか……
伊花:からかっているわけではないのよ?
まつ梨:じゃあなんでそんなに笑ってるんですか!
伊花:あのね、笑うって、とてもすてきなことなのよ?
   想像してごらんなさい。笑うことのできない日々がずっと続いたら、どう?
藤丸:何年も笑えなかったら、それはいやですね。
伊花:わたくしにはあったのですよ。決して笑うことのない日々が。
まつ梨:え……?
伊花:わたくしと征源は、まだ子供だったころに両親を亡くしたの。
   それ以来、朱司波家はずっとわたくしと征源のふたりしかいなかった。
藤丸(まつ梨):ずっと、ふたり……?
伊花:征源は死神統学院を卒業して護廷十三隊に入り、忙しい毎日。
   わたくしはずっと、この家にひとり。
   出世した征源はますます家に戻れなくなり、ずっとわたくしはひとりでした。
   そんなわたくしの元にあらわれたのが…………
   もしあなたたちがわたくしに迷惑をかけるとすれば、
   それはわたくしの前からいなくなってしまうこと。それだけは、やめてね。
まつ梨:は、はい……
藤丸:はい。

012:愛情のかたち
伊花:征源、ちょっとおせんべいを買ってきてちょうだい。
征源:はい、姉上。
(場面転換)
伊花:征源、肩をもんでもらえるかしら?
(効果音)
征源:お任せください、姉上。
(場面転換)
伊花:征源、卯ノ花さんに手紙を書いたのだけど。
征源:私が届けておきましょう。
(効果音)
(場面転換)
(効果音)
征源:姉上、何か用事はありませんか?
伊花:そうねえ……
(場面転換)

まつ梨:ねえ伊花様、どうして征源様にばかり用事を頼むんですか?
伊花:え?
藤丸:そうですよ。雑用やおつかいなら僕たちがやるのに。
伊花:いいの。征源は頼ってあげるとよろこぶから。
藤丸:よろこぶ?なぜですか?
伊花:わかるのですよ。征源の頼られたいという気持ちは、とても。
   征源はかつて、とても弱い子でしたから。
まつ梨:征源様が!?
藤丸:弱い子!?
伊花:小さいころは、わたくしの後ろに隠れるような子だったの。
   それが、今では隊長ですものね。
   だから征源はわたくしに頼るのをよしとせず、逆に頼られたがるの。
   きっと、頼られていないと昔を思い出して不安になるのでしょうね。
藤丸(まつ梨):そんな秘密が征源様にあったとは……
伊花:このことは、征源には秘密よ?
藤丸(まつ梨):言いませんよ!絶対怒られるし!
伊花:約束ね。でも本当は、わたくしも征源に頼ってほしいと思っているのだけど。
まつ梨:伊花様も?
伊花:だって、姉ですもの。
藤丸(まつ梨):そういうものですか。
伊花:でもいいの。あなたたちが頼ってくれるものね?
まつ梨:できればあたしたちも頼られたいんですけど。
伊花:隊長になったら、考えてあげてもいいわ。
まつ梨:えーっ!
藤丸:道のりは遠いなぁ……
伊花:そうだわ、これをあなたたちに。
藤丸(まつ梨):これは?
まつ梨:着物の帯?
伊花:これは征源は席官に昇進したときに贈ったものとお揃いなの。
   少し早いけれど、これからの活躍を願って、渡しておくわ。
まつ梨:ありがとうございます!
藤丸:ありがとうございます。
アイテム
伊花:立派になってわたくしを甘えさせてくれる日が来るのを待っていますよ。

013:藍染の仕事を手伝いに
藤丸(まつ梨):こんにちは。
藍染:藤丸くんか。今日は休みじゃないのかい?
(藍染:まつ梨くんか。今日は休みじゃないのかい?)
藤丸(まつ梨):はい。休みを利用して、藍染副隊長とお話をしたいと思いまして。
藍染:ああ、少しならいいよ。どんな話がいいかな?
藤丸(まつ梨):では、副隊長のお仕事についてお聞きしたいです。
藍染:副隊長の仕事は隊長の補佐だ。だから、仕事内容は隊長の性格に左右される。
   朱司波隊長は行動が早く、人に任せるより自分で処理しようとする方だ。
   だから私は隊長の留守中に隊の管理や事務処理を担当することが多いね。
まつ梨(藤丸):なるほど。
藍染:もちろん、隊長に同行してお世話をしたり、共に戦うのも私の仕事だ。
まつ梨:いろいろあるんですね。
藤丸:何でもできないとだめなんだなあ。
藍染:まだ楽なものさ。隊長の仕事はもっと多いのだからね。
藤丸:もっとですか!?
藍染:隊長には隊以外にも護廷十三隊全体に関する業務もあるからね。
   隊の仕事はできるだけ副隊長が処理しなければ隊長には休む暇もないよ。
まつ梨:す、すみませんでした!お忙しいところに声をかけてしまって!
藍染:気にしなくていいよ。隊員と話す時間くらいは確保してあるからね。
藤丸:そこまで、計算ずみとは……
(場面転換)

藤丸:すごいんだな、副隊長って。
まつ梨:あたしたちも早くお役に立てるようにがんばらないと。
藤丸:そうだね。

014:理想の隊長と副隊長
征源:では、後でな。
藍染:はい。
まつ梨:あの、何かまずいことでもあったんですか?
藍染:ん?どうしてだい?
藤丸:隊長、ずいぶん難しい顔をして出ていきましたよ?
藍染:朱司波隊長は勤務中はいつもああいう顔だよ。
藤丸:そうなんですか?家にいる時とだいぶ違うなあ。
藍染:隊長は五番隊の気風を大切になさっている。
藤丸(まつ梨):隊を引き締めるために、ああいう厳しい顔で隊員に接していると?
藍染:隊長は死神の仕事に誇りを持っておられる。それが現れているのだね。
   理想の隊長だと、私は思っているよ。
(場面転換)

藤丸:藍染副隊長は、朱司波隊長のことをよく理解しておられるんだね。
まつ梨:理想的な隊長と副隊長って感じね。あたし、五番隊に入れて本当によかった!

015:藍染の私生活
藍染:……
藤丸(まつ梨):藍染副隊長だ。
まつ梨(藤丸):これからご帰宅ですか?
藍染:いや、これから副隊長の会合なんだ。帰るのはその後さ。
まつ梨(藤丸):そうなんですか……ずっと、お仕事をされているんですね……
藍染:そうでもないよ。たまには休みも取っているさ。
まつ梨(藤丸):藍染副隊長は、休みの日って何をしているんですか?
藍染:自宅で読書していることが多いんじゃないかな。
まつ梨(藤丸):どんな本を読んでいるんですか?
藍染:そうだな……おっと、いけない。会合に遅れてしまう。
藤丸(まつ梨):あっ、すみません。
藍染:残念だが時間だ。すまないが失礼するよ。
藤丸・まつ梨:は、はい!
(足音)
まつ梨:行っちゃった……
藤丸;読書の他には何をしているんだろうね?
まつ梨:藍染副隊長の愛読書、興味あったんだけどな。
藤丸:僕たちがもっと働いて、副隊長の休みをふやしてあげたいね。
まつ梨:そうね。もっとがんばらないと!

016:藍染の書
藍染:藤丸くん、ちょっといいかな?
(藍染:まつ梨くん、ちょっといいかな?)
藤丸(まつ梨):何でしょう?
藍染:きみは歴史に興味はあるかい?
藤丸(まつ梨):歴史?
藍染:我々死神は、尸魂界の歴史について知らなさすぎる。
   それは歴史が長すぎるせいもあるが、いささか勉強不足だと思うんだ。
藤丸(まつ梨):確かに、いそがしくてなかなか勉強する時間がないですしね。
藍染:きみにはぜひ、長い歴史の中から多くを学んでほしい。
   この本、読んでみてくれないか。
藤丸(まつ梨):これは?
藍染:最近読んだ歴史書の中で、一番興味深い内容だったものでね。
   ぜひきみの感想も聞いてみたいと思ったんだ。
藤丸:これを僕に?
(まつ梨:これをあたしに?)
藍染:少々難しい内容だが、きっときみの役に立つはずだよ。
藤丸(まつ梨):ありがとうございます!がんばって読んでみます!
藍染:感想、楽しみにしているよ。
アイテム

017:志波家の誇り
藤丸(まつ梨):あれ、海燕先輩。何をしてるんですか?
海燕:おう。これから流魂街にくりだそうと思ってな。
まつ梨(藤丸):先輩は、ホントに流魂街が好きなんですね。
海燕:俺にとっちゃ地元みたいなもんだ。
   西地区には今でも俺の弟と妹が住んでるしな。
藤丸(まつ梨):へえ、弟さんと妹さんが?
海燕:これがどっちも頭の足りないバカでよ、考える前に手が出るようなヤツらなんだわ。まったく、誰に似ちまったんだか。
まつ梨:あのぅ……
藤丸:鏡見たことありますか?
海燕:……ほう、新人が言うようになったじゃねえか。
藤丸(まつ梨):あ……いえ、失礼しました……
海燕:まあ、ゴチャゴチャ頭で考えるだけで、何もできないようなヤツよりはマシだけどな。
まつ梨(藤丸):そういえば、先輩はずっと流魂街に住んでいるんですか?
海燕:ああ。以前は貴族だったけどいろいろあってな……
まつ梨・藤丸:貴族!?
海燕:昔の話だ、俺には関係のないことさ。だいたい、俺に貴族なんて似合わねえし。
   それに、大事なのは地位や名声じゃないだろ?
藤丸(まつ梨):じゃあ、先輩の大事なものって?
海燕:生き様、だ。
まつ梨・藤丸:!!
海燕:じゃあな。
(足音)
まつ梨:真顔で言い切って去っていった……!?
藤丸:決まった!と思ってる顔だ、あれは……
まつ梨:あの顔、庶民にはできないよね……

018:志波家のお宅拝見?
海燕:おう、オメーら、やっと来たか。さあ、さっさと行くぞ。
藤丸(まつ梨):いいところへ連れてってやるって……
まつ梨(藤丸):行き先はどこなんですか?
海燕:俺の流魂街の実家だよ。前に妹弟がいるって話したろ?
藤丸(まつ梨):ああ、そういえば!
まつ梨(藤丸):確か流魂街にお住いでしたっけ。そこへ行くんですね?
海燕:ああ。ちょっとした修行になると思ってな。
藤丸(まつ梨):修行!?
まつ梨(藤丸):遊びに行くんじゃないんですか?
海燕:ウチは遊びも修行になる家なんだよ。
まつ梨(藤丸):ど、どんな家ですかそれ?
海燕:一言で言うと「弱肉強食」の館、ってことかな。
藤丸:(不安だ……)
まつ梨:そんな家、はじめて聞いたわ……)
(場面転換)

海燕:あれ、ここだったはずなんだがな……?
まつ梨:道を間違えたんじゃないですか?
海燕:いや、そんなはずはない。
(効果音)
流魂街の青年:おやおや、どなたかと思えば志波家の!
海燕:よお、久しぶりだな。いきなり妙なこと聞くが、俺んちここだったよな?
流魂街の青年:空鶴様と岩鷲様なら、ずいぶん前に引っ越されましたが?
海燕:なに!?あのバカ!また連絡しねえで引っ越したのか!
   しかたねぇ、探しに行くぞ!
藤丸(まつ梨):さ、探しに行くって、あてもないのにですか!?
海燕:当然だろ!それが兄貴の意地だ!ついて来い!!
まつ梨・藤丸:は、はい!
(場面転換)

海燕:……
藤丸:……
まつ梨:見つかりませんでしたね、結局……
藤丸:もう、限界……
海燕:な、修行になるって言ったろ……
藤丸(まつ梨):確かに……
(ステータス)

019:海燕の剣
海燕:おい、藤丸とまつ梨、ちょっと稽古つきあわねえか?
(海燕:おい、まつ梨と藤丸、ちょっと稽古つきあわねえか?)
まつ梨(藤丸):先輩も今日は休みじゃないんですか?
海燕:そうだが、ちょっと思いついたことがあってな。試したいんだ。
藤丸(まつ梨):休みの日もそういうことを考えてるんですね。
海燕:考えてるんじゃない。閃くんだよ、急に。
藤丸(まつ梨):そういうものなんですか?
海燕:技術ってのはそういうもんさ。突然思いつくんだよ。今すぐ試したいんだ。つきあってくれよ。
藤丸(まつ梨):いいですよ。興味ありますしね。
海燕:おっし!じゃ、行くか!

(戦闘マップへ)
海燕:よーし、やるぜ!
藤丸:二対一でいいんですね?
海燕:おう!
まつ梨:どんな練習なんですか?
海燕:オメーらは普段通りやれ。俺の構えと体さばきの練習だからな。
藤丸(まつ梨):わかりました。では!

敵:志波海燕(34LV) EX攻撃1回で倒せる。

(撃破)
海燕:へへ、やるじゃないか!

海燕:ちぇっ、やってみるといまいちだったな。足の運びと重心移動がズレてるせいで、余計な死角ができてしまう、か。いい勉強になったぜ。ありがとな!
藤丸(まつ梨):いえ、こちらこそ学ばせていただきました!
まつ梨(藤丸):二対一でもこんなに戦えるなんて、すごいことですよ。
海燕:しかし、こんなにやられるとは思わなかったな。オメーらは想像以上に力を持ってるんだな。戦ってみてわかったぜ。
まつ梨:先輩のご指導のたまものです!
藤丸:海燕先輩のおかげですよ。

020:海燕の想い
藤丸:海燕先輩。この書類はどう書けばいいんですかね?
海燕:どれ……ああ、これか。俺が書いた方が早いな。やっといてやろうか?
藤丸:じゃあ、お願いしようかな?
まつ梨:こら!甘えないでちゃんと自分でやりなさい!
藤丸:あ、やっぱだめ?
まつ梨:当たり前でしょ!すみません、先輩。
海燕:気にすんな。頼られるってことは自分が成長してる証拠だ。悪い気はしねえよ。だが、オメーらももっと上を目指して自分を高めていかねえとな!
まつ梨:海燕先輩は隊長や副隊長を目指しているんですか?
海燕:どこまでいけるかわからねえが、志ってのは高い方がいいんだろうぜ。
藤丸:先輩ならいい隊長になれそうですね。
海燕:俺は隊長ってガラじゃねえけどな。
まつ梨:そんなことないですよ?先輩、面倒見いいし。
海燕:だいたい、今から隊長になった話をしてもしょうがねえ。結果なんてもんは行動の後についてくるもんだ。まずは、できることからやっていくだけさ。
藤丸(まつ梨):そうですね。
海燕:お前らも、しっかりついて来いよ!
まつ梨・藤丸:はい!

021:浦原の発明論:
浦原:おや、おふたりさん。仕事サボってお散歩ですか?
まつ梨:サボっていません!!
藤丸:今日は休みなんです。
浦原:そうですか。アタシは研究が行き詰まったので気分転換の散歩中です。
藤丸(まつ梨):今はどんな研究を?
浦原:回復薬です。現状、救護班が人員不足で負担が大きいですからね。
藤丸(まつ梨):伊花様みたいな高い治癒霊力を持つ人ってやっぱり少ないんですか?
浦原:……!
まつ梨(藤丸):重傷を一夜できれいに治すなんて、そうそうできませんよね?
浦原:藤丸サン……まつ梨サン……伊花サンの力の話は二度としないでください。
まつ梨・藤丸:え……?
浦原:優れた力というものは、誰にも知られないように隠しておいた方がいい。じゃないと、悪者に伊花サンが狙われてしまいますよ?
まつ梨:そんな、冗談ですよね!?
浦原:冗談じゃありません。現に今すでに、伊花サンを狙う者がひとり……!
まつ梨・藤丸:えっ!?
浦原:アタシです。
まつ梨:だっ、ダメですよ!伊花様には手出しさせませんから!
藤丸:いくら浦原隊長でも伊花様は渡せないですよ!
浦原:冗談です、今のは。でも、わかったでしょう?
藤丸:確かに昼間は伊花様おひとりだし、噂になると不安だなぁ。
まつ梨:それより今の、本当に冗談なんでしょうね?
浦原:ええ、一応。
まつ梨:怪しいわ……

022:浦原の研究を見学に
まつ梨(藤丸):浦原隊長はおられますか?
浦原:はいはい。遊びに来てくれたんですか?
藤丸(まつ梨):浦原隊長の発明に興味があって、見学に来ました。
浦原:へえ、珍しいですね。技術開発局は変人ぞろいだと言って、大抵の人は用がなければ近寄りもしないんですが。
藤丸(まつ梨):そうなんだ……
まつ梨(藤丸):前に話していた薬の開発は順調ですか?
浦原:あ、あれはちょっと企画を変更しました。回復薬の開発は時間がかかるので、滋養強壮剤にしたんです。
藤丸(まつ梨):滋養強壮剤、ですか……?
浦原:つまりケガ人を回復させるのではなく、救護隊のみなさんに元気になってもらってがんばっていただくと。
藤丸(まつ梨):きゅ、救護隊のみなさん、大変ですね……
浦原:申しわけないので、せめてもの配慮として薬にはドクロ印を付けて、見た目だけでも楽しんでもらおうと考えています。どうです?お茶目じゃないですか?
藤丸(まつ梨):(ドクロ印のどこがお茶目?)
浦原:他にも開発中のものがありますよ。新作の義魂丸とか。
藤丸(まつ梨):ぎこんがん?
浦原:義骸-ぎがい-と呼ばれる現世で死神が使う仮の肉体があるんですが、それから抜けたときに代わりに入れておく、疑似人格を持つ魂魄のことです。
藤丸(まつ梨):現世で使うやつですね。
浦原:実験で義骸に入れたものを呼んでみましょうか?チャッピー、おいで。
藤丸(まつ梨):チャ、チャッピー?
死神女性隊員:何だピョン?呼んだかピョン?
まつ梨・藤丸:ピョン……?
浦原:これが試作品の、うさぎのチャッピーです。この愛らしさ!女性死神に人気間違いなしですよ!
女性死神隊員:そうだピョン!絶対に売れるピョン!間違いないピョンピョン!
藤丸:(売るのか、これ……)
(まつ梨:(やっぱり、ここって変な人が多いのかしら……))

023:浦原の未来予想
浦原:う〜ん。
藤丸:あれ、浦原隊長だ。
まつ梨:なんだか、悩んでいるようね。
藤丸:浦原隊長!
浦原:おや、藤丸サンにまつ梨サン。
まつ梨:何か、悩み事ですか?
浦原:実は先ほど会議で新発明の案を発表したんですが、ことごとく却下されてしまいまして……
藤丸:(どんな怪しい提案をしたんだろう……)
(まつ梨:(どんな怪しい提案をしたのかしら……))
浦原:瀞霊廷の生活って、たまにイヤになりますね。堅苦しくって。
藤丸(まつ梨):何を言っているんですか。隊長ともあろう方が。
浦原:だいたい、何で私みたいなのが隊長なんでしょうね?
藤丸(まつ梨):え……?
浦原:隊長という立場もそれなりに充実感はありますけど、適当に発明をしながら気楽に暮らしたい願望もあるわけですよ。
藤丸(まつ梨):隊長には隊長の、悩みがあるんですね……
浦原:小さな商売でもしながらのんびりってのも、いいですよね。
藤丸(まつ梨):へえ、商売ですか。
浦原:開業したらふたりとも店員として雇ってあげますよ。
藤丸・まつ梨:え……店員ですか!?
浦原:あれ、ダメですか?
まつ梨:あたしたちは死神やめる気ないですから!
藤丸:浦原隊長と商売やるのも楽しそうだけどね。
浦原:ま、実現しそうにない夢ですがね。

024:双子の絆
藤丸:まつ梨、浮竹隊長のところへ行ってみないか?
   この前お会いしたとき、ふたりで遊びに来てくれと言われてるんだ。
(まつ梨:ねえ藤丸、浮竹隊長のところへ行ってみない?この前お会いしたとき、ふたりで遊びにおいでって言われてるの。)
まつ梨:いいわよ。
(藤丸:いいんじゃない。)
浮竹:ふーむ、こうして間近で見るとよく似てるなぁ。
藤丸:似てますかね?
まつ梨:そうですか?
浮竹:ああ、とてもな。そうだ、君たちは共命鳥の話を知っているかい?
藤丸(まつ梨):ぐみょうちょう?
浮竹:共命鳥とは、身体はひとつで、頭がふたつにわかれている鳥のことでね。
   まさに、お互いの命を共有している存在なんだ。
藤丸(まつ梨):命を共有している鳥ですか。
浮竹:ところが、この二羽はたいへん仲が悪くてね。ケンカがこうじて、片方がもう片方を殺してしまう。
まつ梨(藤丸):それって……?
浮竹:命を共有しているのだから当然、生き残った方も死んでしまう。
   そして死の寸前に鳥は気づいたんだ。
   今まで、元気に生きてこられたのは、あなたがいてくれたおかげだったのだと。
藤丸(まつ梨):悲しい話ですね……
浮竹:君たちを見てつい、この話を思い出したんだ。
   説教くさい話だと思っただろうが、お互いを大切にな。
まつ梨(藤丸):とんでもない!ありがたいお話です!
藤丸(まつ梨):胸に刻んでおきます。
(場面転換)

藤丸(まつ梨):共命鳥か……か。そんな風にはなりたくないね。
まつ梨:そうね。想像もつかないけど。
(藤丸:そうだね。ありえないけど。)
藤丸:だよなあ。
(まつ梨:ありえないねえ。)

025:海燕を引き抜き!?
海燕:それ、本気で言ってるんですか?
浮竹:ああ、俺は本気だぞ。
藤丸(まつ梨):浮竹隊長と海燕先輩だ。
まつ梨(藤丸):何を話しているのかな?海燕せんぱーい!
海燕:ああ、オメーらか。実はな……
(場面転換)

藤丸(まつ梨):ええっ!?海燕先輩を十三番隊に!?
浮竹:ああ。志波ほどの人材はなかなかいないからな。
   副隊長補佐として、いずれ副隊長になるつもりで来てもらいたい。
海燕:うれしいですけど、そりゃ過大評価ってもんですよ。
浮竹:お前は実力、人格ともに副隊長補佐の資格は満たしている。
   足りないのは経験だけだ。それは実務を通して積み上げていけばいい。
藤丸(まつ梨):ベタぼめですね……
浮竹:五番隊には藍染がいるから目立たないのだろうが、
   隊を任せられる人材がどうしても必要なんだ。俺は病で寝込むことが多い。
   隊を任せられる人材がどうしても必要なんだ。志波、考えてみてくれないか。
海燕:ありがたいお話ですが、今はまだ五番隊を離れる気はありません。
藤丸(まつ梨):海燕先輩……?
海燕:朱司波隊長や隊の皆さんに恩返しをするまでは、五番隊にいたいんです。
   それに、まだ危なっかしい後輩が俺を必要としていますから。
浮竹:そうか、残念だ。だが、その答えを聞いて確信した。
   お前は絶対、十三番隊に必要な男だとな。
(場面転換)

藤丸:海燕先輩って、やっぱりすごい人なんだな。
まつ梨:近い将来、本当に副隊長になっちゃいそうね。
藤丸:それって、うれしいような……
まつ梨:さみしような……

026:美味との遭遇
まつ梨(藤丸):ルキアちゃんと恋次くん、元気かな?
藤丸(まつ梨):道、こっちの方であってるよね?
まつ梨(藤丸):確か、川の近くに住んでるって言ってたけど。
(場面転換)

まつ梨(藤丸):う〜ん、このあたりだと思うんだけど……
(足音)
ルキア:あっ!
藤丸(まつ梨):ルキアちゃん!
ルキア:今日も仕事ですか?
藤丸(まつ梨):いや、ルキアちゃんたちはどうしてるかと思って、様子を見にね。
ルキア:そうですか。せっかくだし寄っていってください。

恋次:誰だオメェら?
まつ梨・藤丸:はは……
ルキア:たわけ!この前水をくれた人たちだろう!
恋次:そうだったか?
ルキア:まったく、なんという恩知らずだ!ネコ以下だ!鳥だ!
恋次:鳥だと!鳥と言われちゃだまってられねえな!待ってろ、今思い出してやる!
ルキア:どうせスコーンと忘れているのだろう。
恋次:なんだと!!
まつ梨:はいはい、ケンカしない。
ルキア:だって恋次が!
恋次:ルキアが悪いだろ今のは!
藤丸:仲よくするならおみやげに持ってきたお菓子をあげるよ。
ルキア・恋次:お菓子?
まつ梨:ふふっ、きっと食べたことない味に驚くと思うわよ。

ルキア:これはっ!!
恋次:これはッ!!
ルキア:何というおいしさ!!
恋次:うめーッ!!
まつ梨:でしょー?
ルキア:これは何という食べ物ですかっ?
藤丸:白玉ぜんざいだよ。
恋次:これは?この魚みたいのは何だ?
まつ梨:たい焼きね。面白い形でしょ?
恋次:形も面白れぇけど、あんこがうめえ!皮もうめえ!
ルキア:恋次、私にもそのたい焼きを一口くれ!
恋次:ぜんざいってのもうまそうだな!
まつ梨:ほかの子たちにもちゃんとあげるのよ?
ルキア:もちろんです!
恋次:おう!
(相性)

027:ささやかな贈り物
ルキア:ようこそ宮能さん!ちょうどよいところへ来てくださいました。
藤丸(まつ梨):ちょうどいい?
ルキア:はい!もうすぐ恋次が戻ってくると思います。
まつ梨(藤丸):恋次くんはどこへ?
ルキア:おふたりに何かお返しをと考えて、今贈り物をとりに行っているのです。
藤丸(まつ梨):そんな、気をつかわなくてもいいのに。
ルキア:高価なものではないので、気に入っていただけるかわかりませんが。
(足音)
恋次:戻ったぜー。ってオイ、来てたのか兄ちゃんたち。
まつ梨:おじゃましてます。
藤丸:やあ。
ルキア:それで、アレはあったのか、恋次?
恋次:バッチリよ!ほら!
藤丸:これは?
ルキア:先日は流魂街にはないものをいただいたので、お返しは流魂街にしかないものを、と思いまして。
恋次:こいつはオニシャクヤクの根だ。粉にして飲めば何でも治るっていうすげえ薬だぞ。
藤丸(まつ梨):そんなすごいものが?
ルキア:この地区でケガや病気を治すにはこれが一番だと言い伝えられています。
恋次:見つけるのは大変なんだけど、タダだからな。
まつ梨:これをあたしたちのために?
ルキア:虚と戦う死神なら、ケガをすることもありましょう。
恋次:兄ちゃんたちには死なれちゃこまるからな。
まつ梨:ありがとう!
藤丸:大切に使うよ。
アイテム

028:お弁当をとどけに行く
まつ梨:ふんふんふーん。
藤丸:うーん、いいのかなぁ……
まつ梨:なによう!あたしが弁当作ったことに不満でもあるわけ?
藤丸:あのさ、どうして伊花様の作り方をそのままマネしないの?
まつ梨:料理はマネするだけじゃだめなのよ。
    伊花様の味は伊花様のもの!あたしの味じゃないの!
藤丸:創作料理もおいしければいいけどね、おいしければ。
(場面転換)

まつ梨:さて、お味はいかが?
乱菊:んまーい!おべんと最高!
まつ梨:よっしゃ!
藤丸:ギンくん、正直なところ、どう?
市丸:せやなあ、こないな不思議なもん、食べたことあらへん。
藤丸:だよね……
乱菊:うまい!チョーうまい!前のもおいしかったけど今度の方が甘いし!
まつ梨:でしょ?あたしもいい甘みが出てると思ったのよ!
乱菊:まつ梨ちゃん天才!
まつ梨:乱菊ちゃん美食家!
藤丸:うわあ……
市丸:せやけど、たくさん作ってくれてうれしいわ。ホンマおおきに。
藤丸:お礼なんていいよ。よろこんでもらえたなら、それでいいって。
(場面転換)

乱菊:ねえ、ギン。死神って……いいね。
市丸:せやな。
乱菊:お腹いっぱい食べられるのよ?
市丸:せやな。
乱菊:ギン、ちゃんと聞いてる?
市丸:せやな……
乱菊:バカ……もういい、あたし寝る。
(効果音)
市丸:……おやすみ。
(相性)

029:ギンの想い
藤丸:こんにちは。
乱菊:あら、いらっしゃい。おみやげは?
まつ梨:ちゃんとあるよ。ところでギンくんは?いないみたいだけど。
乱菊:ああ、気にしないで。いつもふらっといなくなるから。
藤丸:いつも?
乱菊:そ。どこでなにしてんのかもわかんない。
まつ梨:心配じゃないの?
乱菊:心配したっていなくなっちゃうし。そんで、どこからか知らないけど、食べ物持ってくるのよ。
(効果音)
市丸:乱菊、食い物や。
乱菊:こんな風にね。
まつ梨・藤丸:へぇ……

乱菊・市丸:ごちそうさま。
まつ梨:じゃ、あたし片付け手伝うね。
乱菊:ありがと。
市丸:なあ兄さん、ちょっとええか?
藤丸:ん?なんだい?
市丸:ここ、ええ眺めやろ?
藤丸:そうだね。瀞霊廷がよく見える。
市丸:あそこの暮らしって、どんなんやろな?
藤丸:興味ある?
市丸:乱菊は興味あるみたいや。
藤丸:そう。
市丸:わからんなあ……あの中に入ったらどうなるんやろ?
藤丸:死神になったら、ってこと?
市丸:せやな。
藤丸:そうだなあ、ひとつだけなら言えることがあるよ。あそこには、君の運命を変える出会いが必ずあるってこと。
市丸:ふーん、兄さん、見かけによらんと夢見がちなんやなぁ。
藤丸:少なくとも僕にはあったんだよ、そういう出会いが。
市丸:出会い、なあ……

乱菊:でさー、ギンってばぜんっぜん人の言うこときかなくってさー!
まつ梨:そんなのウチのも同じだよ。男ってどうしてああなのかねー?
乱菊:ほんと、こっちは心配してるのにさ!はぁ。
まつ梨:だけど、心配する相手がいるって、いいことだよ。あたし、そう思うな。
乱菊:そうね。ひとりって、いやだしね……あ、そうだ!これこれ、これあげる!
まつ梨:え?
乱菊:おべんとのお礼。つまんないもんだけど、ふたりぶん作ったの。
アイテム
まつ梨:ありがとう!大事にするね。

030:うまいもの!
藤丸:いいのかなあ?まつ梨の料理で……
まつ梨:シロちゃんめ、びっくりさせてあげるんだから!
藤丸:びっくりするだろうね……
(場面転換)

まつ梨:こんにちわー!
藤丸:こんにちは。
雛森:ようこそ、藤丸さん、まつ梨さん。
日番谷:何しに来たんだ?
まつ梨:決まってるでしょ。約束のものをもってきたのよ。
(お弁当)
雛森:わぁ〜、お弁当だ!おいしそう!
日番谷:お前、本当にもってきたのか……?
まつ梨:もちろん!あたしは約束はちゃんと守るのよ!
雛森:わーい!いただきまーす!
(場面転換)

日番谷:……
雛森:……
まつ梨:どう……?おいしい?
日番谷:甘い。
まつ梨:地味な感想ね。
日番谷:他にどう表現しろってんだ……
まつ梨:桃ちゃんはどう?美味しい?
雛森:は、はい……と、とっても、美味しい、です……
日番谷:無理すんな、桃。あまったら俺が食ってやる。
まつ梨:なによぅ!まるでおいしくないみたいじゃないの!
日番谷:(俺はうまいもん食わせろって言ったんだがな……)
藤丸:(そうなんだけどな……)
(場面転換)

まつ梨:結局、シロちゃんは甘い、しか言わなかったなあ。
    素直においしいって言えばいいのに。
藤丸:冬獅郎くんの優しさだよ、それは。
まつ梨:そっか、あたしの料理をほめたら桃ちゃんが傷つくから……
藤丸:(違う……)
まつ梨:ああ見えて優しいのね、シロちゃんて。
藤丸:うん、それはあってる。
まつ梨:それは?
藤丸:いや、なんでもない。冬獅郎くんは優しいな。
(相性)

031:姉弟のような二人
まつ梨:桃ちゃんと冬獅郎くん、どうしてるかな……?
藤丸:会いに行ってみる?
まつ梨:そうね。
雛森:あ!藤丸さんに、まつ梨さん!
藤丸:遊びに来たよ。
雛森:ちょうどよかった!今から食事なんです。よかったらご一緒にいかがですか?
まつ梨:いいの?
雛森:はい!この前のお礼に、ぜひ!
藤丸・まつ梨:おいしい……!
雛森:お口に合いましたか?
藤丸:この卵焼き、どうやって作ってるの?
(卵焼き)
まつ梨:こんなふんわりした卵焼きは食べたことないわ。
雛森:得意料理なんです、シロちゃんの大好物で、よく作ってるから。
日番谷:桃は火加減だけは上手だからな。
藤丸:それが一番難しいんじゃないの?
日番谷:まあな。ところで桃。なんで大根おろしがついてねえんだ?
雛森:あ、大根買うの忘れてた……
日番谷:また忘れたのか。ド忘れ桃。
雛森:ごめんね、今度はちゃんと買うから。
藤丸:冬獅郎くんは大根おろし派なの?
日番谷:ああ、最高だ。
まつ梨:シブい趣味ね。
日番谷:うまいもんはうまい。食えばわかる。
雛森:シロちゃんがほめてくれるの、卵焼きだけなんですよ。
日番谷:スイカもうまいけどな。
藤丸:それ、切るだけだし……?

雛森:へえー、おふたりって、本当の兄妹なんですか。
日番谷:顔見りゃわかるだろ。
雛森:だって、珍しいもん。
藤丸:桃ちゃんと冬獅郎くんも姉弟みたいだけどね。
雛森:ホントですか?
まつ梨:そうね。仲がいいとか、優しいとか好きとか、そういうのを超えてるっていうか。
雛森:あ、わかるかも?
日番谷:ホントかよ……
藤丸:優しいお姉さんでよかったね。うちの妹なんか……
まつ梨:なによぅ!きびしさも優しさなのよ!ねえ、シロちゃん?
日番谷:知るか。ていうか、シロちゃんていうな!
まつ梨:桃ちゃんが呼ぶのはいいわけ?
日番谷:ダメだけど、しょうがねえだろ。ド忘れ桃なんだから。
まつ梨:ふーん。
藤丸:そうなんだ。
日番谷:フン。
(ステータス)

032:押しかけ旦那!?
まつ梨:ねえ、藤丸。今、あたしのこと呼んだ?
藤丸:いや、呼んでないけど。
まつ梨:変ねえ?気のせいかしら。

京楽:おーい!まつ梨ちゃ〜ん、遊びにきたよ〜!

まつ梨:あ。
藤丸:何か、聞こえたね。
まつ梨:聞こえない!何も聞こえてないよ……!
京楽:ホントに?
まつ梨:ひゃあっ!?なんで入ってきてるんですか!
伊花:わたくしがお通ししたのよ。
まつ梨:伊花様!?
伊花:京楽さんがわざわざたずねて来てくださるなんて、ありがたいことですよ。
   丁重におもてなししてさしあげないと。
まつ梨:普通に考えればそうなんですけどね……
藤丸:はは……

まつ梨:もうちょっとまともにたずねてきてくださればよかったのに。
京楽:だって、ボクが隊長ぶって来たら堅苦しいじゃない。
   かしこまって、お酌させていただきます!なんてのはイヤだしさ。
まつ梨:はぁ……
京楽:そんな顔しないで、楽しくやろうよ。
藤丸:そうだよ。おもてなしの心を忘れちゃだめでしょ?
まつ梨:そうね。でも、ひとつ忠告しておきます。
    征源様が帰宅する前に逃げないと、大変なことになりますよ。
京楽:うっ!それは……気をつけよう。

まつ梨:やれやれ、どうにか無事に帰ってくれたわね。
藤丸:ごきげんだったね、京楽隊長。
まつ梨:あたしじゃとても面倒見きれないわ。
    京楽隊長にはもっときびしく生活態度を管理できる人が必要よ。
藤丸:いるのかな、そんな人?
まつ梨:知らない……

033:京楽からのお誘い
まつ梨:……ねえ、あたしたち誰かにつけられてない?
藤丸:え?誰かって誰に?
京楽:気のせいじゃないかな?霊圧を消して歩くなんて隊長格にしかできないし。
まつ梨:そうですよね。って、京楽隊長!何をやってるんですか!
京楽:いやー、何て声をかけようか考えたんだがいいのが思いつかなくて。
まつ梨:普通じゃだめなんですか、普通じゃ。
京楽:だって普通に詰め所まで来てくれって言ったら断りにくいでしょ?立場を利用するのってイヤなんだよね。
まつ梨:変なこだわりですね。まったくもう。それで、八番隊の詰め所へ行けばいいんですか?
京楽:そうなんだ。今度はボクがもてなそうと思ってね。
まつ梨:詰め所で宴会でもするつもりですか……?
京楽:まあいいから。おいでよ。
藤丸:せっかくのお誘いだし、行こうよ。
まつ梨:何だか不安だなぁ……
(場面転換)

(効果音)
八番隊新人隊員:せい!やあ!
京楽:やあ、調子はどうだい?
八番隊新人隊員:お疲れ様です隊長!お客人ですか?
京楽:ああ、気にせずに続けてくれ。
八番隊新人隊員:は!
八番隊男性隊員:隊長!先日の会議の件なのですが……
京楽:ああ、あれはボクがすませておいた。報告書だけ作っておいて。
八番隊男性隊員:は!
八番隊女性隊員:隊長、すみませんが、この指示書の意味がわからなくて……
京楽:ああ、こりゃダメだ。あとで山じいに文句いっておくよ。
八番隊女性隊員:ありがとうございます!
八番対男性隊員:隊長!
八番隊女性隊員:隊長!
京楽:はいはい、順番にね。

まつ梨:意外だわ……京楽隊長の隊だから、もっといいかげんだと思っていたけど。
藤丸:隊員の人たちは真面目なんですね。
京楽:ボクだって真面目だよ。仕事中はね。
まつ梨:それが一番意外でした。みんな京楽隊長を頼りにしていて。
京楽:でもね、あんなふうに頼られると逆に気楽なつき合いはできなくなる。なかなか難しいんだ、隊長と隊員の距離の取り方ってね。
藤丸:そうなんですか。
京楽:朱司波クンだって、隊の連中とは距離をおいているだろう?
まつ梨:確かに。
京楽:でも、気楽につき合える相手がいないと、隊長だってしんどいさ。だから貴重なんだよ、ボクにとって君たちは。
まつ梨:京楽隊長……隊長のこと、少しだけわかった気がします。
京楽:そうか、じゃあ……朝までつき合ってくれる?
まつ梨:断る!
藤丸:早!
(相性)

034:同期の二人
藤丸:浮竹隊長のお見舞いにいかないか?
まつ梨:そうね、行ってみましょう。

藤丸:あれ、先客かな?入り口に誰かいるよ。
まつ梨:あ……!
京楽:お〜い、開けろよ。いい酒が手に入ったぞ。
藤丸:京楽隊長……!
京楽:おや、君たちか。ボクに会いに来てくれたのかい?感激だなあ。
まつ梨:十三番隊ですけど、ここ。
京楽:またまたぁ。本当はボクを追いかけてきたんでしょ?
まつ梨:賞金でもかかってるなら追いかけますけど。
藤丸:(けっこうひどいこと言ってるよな……)
浮竹:そうぞうしいな。誰だ?
まつ梨:あ、す、すみません……!

京楽:さあ、今日は楽しく呑もうじゃない!
藤丸:呑んでるの、京楽隊長だけなんですけどね。
まつ梨:いいんですか、浮竹隊長の寝ている前でお酒を呑むなんて。
浮竹:いいんだ。春水は学院のころからずっとだからな。
   勝手に俺の家に来ては、勝手に一人で楽しんで、勝手に帰る。そういう勝手なやつさ。
京楽:十四郎だけが、そうさせてくれるからだ。
浮竹:まあ、こっちも退屈せずにすむからな。
藤丸:学院って、死神統学院のことですか?
京楽:そう、ボクたちは同期だったの。
まつ梨:ずいぶん長いつき合いなんですね。
藤丸:しかもそろって隊長になってるなんて。珍しいですね。
浮竹:ははっ、言われてみれば君たちにおとらず俺たちも珍しいか。
まつ梨:おふたりの性格は全然違うみたいですけど、仲がいいんですか?
浮竹:違うからこそ、気が合うのかもな。
京楽:性格が違うからこそ、こいつばっかりモテても許せたんだろうなあ。
まつ梨:京楽隊長は昔っからそうなんですね……
浮竹:だが、戦いになればこれほど頼れる奴は他にいない。
京楽:その言葉はそのままお返しするよ。雪と墨なれど所志は同じ。自分の正義を貫く強さを手に入れるために、ボクたちはお互いを高めあい、ここまで来たんだ。
藤丸:今の、すごくいい言葉ですね。
京楽:あ、ちなみに、きれいな雪のほうがボクだからね。
まつ梨:どう見ても、浮竹隊長が雪です!
浮竹:ははっ!ひと言余計なのも、変わらないな。そうだ、面白いものがある。確か書棚に……これだ。
藤丸:古い、本?
浮竹:俺たちが修行しながら記した覚え書きだ。これをお前たちに貸そう。
まつ梨:こんな大切なもの、いいんですか!?
京楽:棚に眠らせておいてもしょうがない。役に立てば本望さ。
藤丸:ありがとうございます。
まつ梨:ありがとうございます!
アイテム

035:隊長の信頼
征源:藤丸、いるか?
(征源:まつ梨、いるか?)
まつ梨(藤丸):征源様?
藤丸(まつ梨):ご用でしょうか?
征源:まつ梨もいたか。ちょうどいい、話がある。
(征源:藤丸もいたか。ちょうどいい、話がある。)
藤丸(まつ梨):話というのは?
征源:先日の四楓院殿を救出したときのことだ。見事な働きだったぞ。
藤丸(まつ梨):はぁ……
征源:ほめているのに、そんな気の抜けた返事をせずともよかろう。
藤丸(まつ梨):そう言われても、自分では役に立ったとはあまり思えないのですが。
まつ梨(藤丸):そうですよ。本当ならまず隊長に報告して、指示を受けるべきなのに、砕蜂さんの保護もせず独断で現場に向かうなんて厳罰処分ですよ、普通は。
征源:それをわかった上で行動したことに価値がある。掟は守るべきものだが、掟を守ればすべてうまくいくとは限らぬ。
藤丸:確かにあの時は、すぐに行かなければ、と感じたんです。
まつ梨:砕蜂さんも同じ考えだったね。
征源:我らが守っているのは掟ではない。より大きく大切なものだ。お前たちにもそれが無意識に理解できていた、ということだな。
藤丸(まつ梨):五番隊って、規律にきびしい隊だと思っていたのですけど。
征源:規律を重んじるのは当然のことだ。だが、五番隊の隊員はその規律さえ破る覚悟を持つ者であってほしい。私はそう願っている。これからも期待しているぞ。
藤丸:はい。

036:伊花の喝采
(グラフィック)
伊花:さあ、食べましょう!
藤丸:おおー!
まつ梨:ごちそうだわ!
伊花:きいたわよ。四楓院家の姫様を守って大活躍したそうね。
藤丸(まつ梨):えっ?誰がそんなことを?
伊花:浦原さん。
まつ梨・藤丸:あー。
伊花:違うの?
藤丸(まつ梨):ちょっとだけ役に立てたくらいですよ。
伊花:役に立てたなら立派なものですよ。わたくしもう、うれしくてうれしくて。さあ、お祝いしましょう!
藤丸(まつ梨):何だか本人よりも盛り上がっちゃって……
まつ梨(藤丸):いいじゃない、よろこんでくれてるなら。

伊花:おかわりはもういいの?
藤丸(まつ梨):もう、大丈夫です。
まつ梨(藤丸):食べ過ぎ、かも……
伊花:そう?でも思い出すわ……征源が初めて手柄を立てた時も、こんな風にお祝いしたの。
藤丸(まつ梨):征源様の時も?
伊花:死神になったばかりの征源は、まじめさが空回りして失敗が多くて。なかなかいい結果を出せなかったの。
まつ梨(藤丸):征源様が?
伊花:まじめなうえに頑固だから周りの方たちともなじめなくて。
藤丸(まつ梨):想像できないですね。あの征源様が……
伊花:それでね、初めていい仕事ができたときに、お祝いをしたの。あの時の征源のほっとしたような表情は忘れられないわ。
藤丸:話をきいていると、なんだか僕たちと全然違いますね。
まつ梨:もっと感動するべきだったのかしら、あたしたち?
伊花:いいじゃない、あなたたちはあなたたちらしくて。
藤丸:そうですよね。
まつ梨:逆に失敗した時が恐くなっちゃったりして。
伊花:その時は残念会をやりましょう。元気の出る料理をたくさん用意するわ。何がいいかしらね?
藤丸:今から張り切ってる……
まつ梨:失敗を期待されても困っちゃうな……

037:浦原の激励
浦原:おや。これはこれは藤丸サン、まつ梨サン。今、君たちがちょっとした噂になってるみたいですよ。五番隊に驚異の新人現る!朱司波征源の隠し玉は双子の天才児か?って。
まつ梨:それ、浦原隊長が言いふらしてません?
浦原:あれ?なんでバレたんだろ?
まつ梨:面白がってるでしょ、どうみても。
浦原:まあ、それは冗談として、夜一サンもおふたりを絶賛していましたよ。
藤丸・まつ梨:夜一様がですか!?
浦原:なかなか見所がある奴よの。なーんて、うれしそうな顔して言ってましたよ。
藤丸:夜一様が僕たちのことを……うれしいね、まつ梨。
(まつ梨:夜一様があたしたちのことを……うれしいね、藤丸。)
まつ梨:うん!すごくうれしい。
(藤丸:ああ!すごくうれしい。)
浦原:私がほめた時と反応が違うのは気のせいですかね?
藤丸・まつ梨:あ……
浦原:まあそうですよね。私、適当ですもんね。
藤丸(まつ梨):(自覚はあるんだ……)
浦原:でも、夜一さんだってけっこう適当なんですよ。人のおかずは勝手に食べるし、バレないようにサボるのは得意だし、おまけに……、服がキライで部屋では裸らしいんですよ。
夜一:……
浦原:……!
藤丸・まつ梨:よ、夜一様……!
夜一:言いたい放題じゃな、浦原喜助隊長殿?
浦原:あ、あの……
夜一:今の儂の個人情報に関する発言について、尋問室でじっくり聞かせてもらおうかの?
浦原:マジですか。
夜一:マジじゃ。
浦原:ひぃっ!!
(効果音)
夜一:口は災いの元じゃ。おぬしたちも覚えておくがよい。
藤丸:(これが刑軍……!)
まつ梨:(恐ろしい……!)

038:夜一のお見舞いに行く
藤丸(まつ梨):夜一様!
夜一:おお、おぬしらはこの前の。元気にしておったか?
まつ梨(藤丸):はい!
夜一:して、今日は何のようじゃ?
藤丸(まつ梨):はい、おケガの具合はいかがかと思いまして。
夜一:見舞いか?見ての通り、もうピンピンしておるぞ。
藤丸(まつ梨):よかった、安心しました。
夜一:律儀に見舞いとは、征源にそっくりじゃ。血は争えんな。
藤丸(まつ梨):え……?
夜一:おぬしたちのことは、喜助から聞いておる。確か、朱司波征源の隠し子じゃったな?
藤丸・まつ梨:ええー!?
夜一:はっはっは!冗談じゃ。あやつの言うことが信用ならんことなど、百も承知よ。
それに、あの朱司波殿が隠し子など作るとは思えぬしな。
まつ梨:そうですよ!朱司波隊長はそんな人じゃありませんよ!まったくもう、浦原隊長ったら……
夜一:じゃが朱司波殿は女性死神に人気があってな。浮いた話のひとつふたつあってもおかしくないと疑いたくなるものよ。
まつ梨:隊長に限ってそれはないですね。
夜一:まあな。朱司波殿は昔から姉以外の女性にまったく関心がない。それを知ってか、想いを伝える女子もほとんどおらんようじゃ。
藤丸:夜一様って、何でも知っておられるんですね……
夜一:刑軍は死神の身辺を調査する諜報機関でな。仕事柄、個人的な情報も耳に入ってくるのじゃ。
まつ梨:何でもお見通しってことですか……?
夜一:そうじゃ。浦原隊長が失敗した発明品の数や、嘘の申告で取った予算の使い道まで全部知っておる。
藤丸:す、すごいですね……
夜一:おぬしらは心配ないとは思うが、くれぐれも不正はつつしむようにの。
まつ梨:はいっ!
藤丸:はい。
夜一:そうじゃ、これをやろう。先日の礼としてな。
アイテム
藤丸:これは?
夜一:なかなか丈夫でな、首を守る防具にもなる。よかったら使ってくれ。
まつ梨:ありがたく頂戴いたします!
藤丸:大事にします、夜一様。

039:治療のお礼に
藤丸:卯ノ花隊長に、傷の治療をしていただいたお礼に行こうよ。
(まつ梨:卯ノ花隊長に、傷の治療をしていただいたお礼に行きましょうよ。)
まつ梨:そうね。
(藤丸:そうだね。)

卯ノ花:あら、藤丸くんにまつ梨さん。
藤丸(まつ梨):先日は、ありがとうございました。
まつ梨(藤丸):今日はそのお礼に来たんです。
卯ノ花:礼にはおよびません。四番隊は救護専門の部隊、その仕事をまっとうしただけなのですから。
藤丸:ですが、とってもうれしかったんです。
(まつ梨:卯ノ花隊長に治療していただけたことが……)
卯ノ花:そうですか。立ち話も何ですから、お茶でもあがっておいきなさい。
藤丸:はい。
まつ梨:失礼します。

卯ノ花:先日の戦いでは、よくがんばりましたね。立派な働きでしたよ。
藤丸(まつ梨):いえ、先輩がたに頼ってばかりで……
卯ノ花:それでいよいのです。素直に人を頼ることも必要なのですよ。
まつ梨:でも、自分の力のなさを痛感するばかりで……
卯ノ花:はじめから高望みをすることはありません。何ごとも一歩ずつ、その積み重ねが本当の強さとなるのです。
藤丸:本当の強さ、ですか?
卯ノ花:ええ、本当の強さとは自分の弱さを知ってはじめて得られるのです。ですが、それがわからずにいる者も少なくないのですよ。

十一番隊隊員:コラぁ!四番隊!便所掃除はどうした!?
四番隊男性隊員:すいません!今、急患で手がはなせなくて……
十一番隊隊員:急患だぁ!?弱えぇからケガすんだよ!そんなヤツほっとけ!
四番隊男性隊員:そんな……!
十一番隊隊員:うるせぇ!てめえも急患にされてえのか!?
卯ノ花:救護詰め所ではお静かに願いますよ。
十一番隊隊員:う、卯ノ花隊長……!
卯ノ花:お話は耳に入りました。それでは、あなたが負傷されたときは、お手洗いの清掃を優先することにします。
十一番隊隊員:み、見殺しですか……?
卯ノ花:……
十一番隊隊員:……いや、やっぱり掃除より人の命っすね!もちろんっすよね!
卯ノ花:ご理解いただけたようですね。
藤丸:すごい、笑顔で……
まつ梨:すてきだわ……

040:伊花との関係
卯ノ花:ごめんください。
藤丸(まつ梨):あ、卯ノ花隊長。こんにちは。
卯ノ花:伊花はいるかしら?
藤丸(まつ梨):伊花様は外出中ですが、もうすぐお戻りになると思います。あがってお待ちになられますか?
卯ノ花:ええ。

藤丸(まつ梨):お茶をお持ちしました。
卯ノ花:ありがとう。
藤丸(まつ梨):では、ごゆっくりどうぞ。
卯ノ花:お待ちなさい。伊花が戻るまで、少しお話をしませんか?
藤丸(まつ梨):えっ?
卯ノ花:お掛けなさい。
藤丸(まつ梨):は、はいっ。
卯ノ花:緊張しますか?
藤丸:はい……僕たちにとっては、雲の上の人ですから。
(まつ梨:はい……あたしたちにとっては、雲の上の人ですから。)
卯ノ花:朱司波隊長や伊花と話す時は緊張しないのでしょう?
藤丸(まつ梨):それは、家族ですから。
卯ノ花:そうね。それに伊花は特別ですものね。
藤丸(まつ梨):特別?
卯ノ花:彼女は朱司波隊長の姉であり、貴族の身分でもあります。それでいておおらかで、まっすぐな心で人と接することができる。
藤丸(まつ梨):そうですね、初めて会った日からずっと伊花様は変わらないです。優しくて、いつも笑顔で、あたたかくて。
卯ノ花:私にも、あなたにも伊花は同じように接してくれるのです。ですから私にとって伊花は、自然に話せる数少ない友人なのですよ。
藤丸(まつ梨):そうなのですか。
卯ノ花:あなたもいつか、伊花のように私と話せる存在になるでしょう。
藤丸(まつ梨):そうでしょうか?
卯ノ花:ええ。だってもう、緊張していないでしょう?
藤丸(まつ梨):あ……
卯ノ花:伊花のそばで暮らしてきたあなたには、伊花と同じ資質が備わっている。私はそう感じるのです。
藤丸(まつ梨):伊花様と、同じ?
卯ノ花:ええ。よき心は新たなよき心を育てる。そういうことですよ。
(相性)

041:砕蜂の苦悩
まつ梨:こんにちは、砕蜂さん。
藤丸:僕達に何か用ですか?
砕蜂:ああ。少し、私につき合ってはくれぬか?
藤丸(まつ梨):いいですけど、どこかへ出かけるんですか?
砕蜂:ああ、ちょっとな。

藤丸(まつ梨):ここは……この前、虚と戦った場所ですね。
砕蜂:私は、夜一様の護衛という立場にありながら、夜一様をお守りするどころか負傷の原因になってしまった。任務に命をささげると誓っておきながら、なんという失態……
藤丸(まつ梨):それは砕蜂さんの責任ではないですよ。
砕蜂:夜一様も気にするなと笑って許してくださったが……私自身が、私を許せぬ。
まつ梨(藤丸):砕蜂さん……
砕蜂:どうすればよいのだ、私は……それが、わからない……!
藤丸(まつ梨):砕蜂さんは夜一様がどんな気持ちであなたをかばったと思いますか?
砕蜂:わからぬ。なぜ夜一様は、夜一様のために死ぬべき護衛の私を助けたのだ?
藤丸(まつ梨):これは夜一様の言葉なんですが、我々の守るべきものは大きく、個人の力では守りきれない。だからこそ力ある者が力なき者を守り、育てていかねばならない。
まつ梨(藤丸):夜一様はそう言われました。
砕蜂:そうか……!夜一様はもっと未来を、もっと大きなものを見ておられたのか……!
私はほんの目先のことにとらわれ、夜一様のお心が見えていなかったのか!
藤丸(まつ梨):夜一様のお気持ちにこたえるのは、一日も早く一人前になることでしょう?
砕蜂:その通りだ。悩んでいるぐらいなら少しでも修行して、強くならねば!
まつ梨(藤丸):砕蜂さんならきっと、夜一様に信頼される護衛になれますよ。
砕蜂:ああ……お前たちと話せてよかった。感謝する。
まつ梨(藤丸);(よかった、元気になったみたいで)
(相性)

042:夜一の頼み
藤丸(まつ梨):夜一様、お呼びですか?
夜一:おお、藤丸にまつ梨、よく来てくれたな。
まつ梨(藤丸):何かご用事が?
夜一:おぬしたちに、折り入って頼みがあってな。
藤丸(まつ梨):何でしょうか?
夜一:砕蜂のことなのだが……
(足音)
砕蜂:お呼びですか夜一様!
藤丸・まつ梨:砕蜂さん……!
砕蜂:ん?お前たちか。夜一様に何の用だ!?
夜一:砕蜂、このふたりは儂が呼んだのじゃ。
砕蜂:夜一様が……!?し、失礼しました!
夜一:まあよい。それよりも、ちょうどおぬしの話をしようと思っておったところじゃ。
砕蜂:私の話を?
夜一:そうじゃ、藤丸とまつ梨よ、おぬしたち、砕蜂の友達になってはくれぬかの?
藤丸・まつ梨:友達に?
砕蜂:よ、夜一様、どういうことですか!?私は友達など……!
夜一:まあそう言うな。砕蜂、おぬしはふたりに相談ごとをしたそうじゃの?
砕蜂:あ……!し、知っておられたのですか……!
夜一:会話の内容まで、全部知っておるぞ。
まつ梨(藤丸):さ、さすが……
砕蜂:も、申し訳ございません!
夜一:なぜあやまる?相談相手がいるのはいいことではないか。刑軍の任務はきびしい。情を殺さねばできぬ仕事じゃ。だからこそ、心許せる友が必要なのじゃ。心を失わぬためにの。
砕蜂:し、しかし……!
夜一:儂にも友はおるぞ?
砕蜂:う……
夜一:むろん、お互いがイヤだというのであれば、無理にとはいわぬ。じゃが、儂が見ておった限りでは、まんざらでもなさそうじゃったが?
砕蜂:みっ、見ておられたのですか!?
夜一:おぬしは思い詰めやすい性格じゃから、心配での。
藤丸(まつ梨):全然気づきませんでした。
まつ梨(藤丸):ねえ。
夜一:さてと、儂はここらで消えるとしよう。後はまかせる!
(効果音)
砕蜂:あっ!夜一様!!
藤丸:行っちゃったね。
まつ梨:どうせまた遠くから見てるんでしょうけど。
砕蜂:う……
藤丸:で、どうする?
砕蜂:どっ、どうするも何もここで断わっては夜一様の顔が立たぬではないか!
まつ梨:そう言うと思った。夜一様もそこまで計算ずみでしょうね。
砕蜂:ううっ。
夜一:自分から言うんじゃぞー。
砕蜂:よっ、夜一様ぁー!!
まつ梨・藤丸:はい、どうぞ。
砕蜂:う……と、友になれッ!!ならねば処刑するッ!!くっ!!
(足音)
まつ梨・藤丸:逃げた!
夜一:かわいいヤツじゃ。
(相性)

043:忍び寄る危機
藤丸(まつ梨):藍染副隊長。
まつ梨(藤丸):お呼びですか?
藍染:ああ。そこに座ってくれ。
藤丸(まつ梨):はい。
まつ梨(藤丸):はい。
藍染:君たちはここ最近の状況についてどう思う?
藤丸:よくはわかりませんが、大変なことになりそうだなと。
(まつ梨:なんとなくいやな雰囲気ですね。落ち着かないっていうか。)
藍染:そうだね。私も同じ気分だよ。
藤丸(まつ梨):朱司波隊長も、変な冗談を言うし、疲れてるんでしょうね。
藍染:朱司波隊長が、冗談を?
まつ梨(藤丸):もしものことがあれば伊花様を頼む、って。
藍染:隊長が言ったのかい?
まつ梨:いつもの朱司波隊長なら絶対に言いませんよね。
藤丸:僕たちより隊長がどうにかなるなんて、ありえないし。
藍染:ふむ……
藤丸(まつ梨):藍染副隊長?
藍染:ああ、気にしないでくれ。それはおそらく冗談だろう。
まつ梨・藤丸:ですよねえ。
藍染:……

藤丸:藍染副隊長も不安なのかな?
まつ梨:そうかもね。妙なことにならないといいけど……

044:浦原の訪問
浦原:それでは、お邪魔しました。
藤丸:あれ、浦原隊長?ここに来るなんてめずらしいですね。
浦原:おや、これは藤丸サンにまつ梨サン。
まつ梨:用事でもあったんですか?
藤丸:朱司波隊長は会議中でいないはずですが。
まつ梨:あ……!もしかして狙いは伊花様ですか!?
浦原:あー、そう、です、ね。見事にフラれちゃって帰るところです……
藤丸:冗談ですよね?
浦原:はい、冗談です。
藤丸:本当は、何の用だったんですか?
浦原:いえ、別に大した用じゃありませんよ。
まつ梨:ならいいんですが……
浦原:藤丸サン。まつ梨サン。伊花サンのことは好きですよね?
藤丸:何を今さら。
まつ梨:嫌いなわけないじゃないですか。
浦原:……そう、ですよね……
藤丸:どうしたんですか急に?
浦原:じゃぁ、私がここに来たことは忘れて、誰にも言わないように。
藤丸:どういうことですか?
浦原:秘密です。
(足音)
まつ梨:い、行っちゃった……浦原隊長、何だか、いつもと様子が違った気がしない?
藤丸:フラれたのかな、本当に。
まつ梨:そんなわけないでしょ。
藤丸:じゃあ……
まつ梨:何だろう……?

045:友達になった砕蜂と
砕蜂:……
藤丸(まつ梨):こんにちは、砕蜂さん。
まつ梨(藤丸):今、お休み中ですか?
砕蜂:お前たち……!
藤丸:そんな驚かなくても。
まつ梨:そうですよ。あたしたち、友達じゃないですか。
砕蜂:友、か……実はな、その友というのがよくわからんのだ。
まつ梨:え……?
砕蜂:我が蜂家は代々暗殺・処刑を生業にしてきた一族。私は物心ついた時から刑軍に入り、生涯を捧げるためだけに生きてきた。だから、友というものが何なのかを知らぬ。友とは、何なのだ?
藤丸:友とはその〜、何だろ?
まつ梨:何だときかれると、答えにくいものねぇ。
砕蜂:むむ……夜一様は難しい課題をお与えくださったのだな。
藤丸:難しく考えないで、一緒に何かやればいいんじゃないかな?
まつ梨:そうね。砕蜂さんが好きなことって何ですか?
砕蜂:修行だ。自分を高めることにはよろこびを感じる。
藤丸:じゃあ、いっしょに修行しましょう。
砕蜂:ふむ……隠密と死神では修行もまた違うと思うが、私のやり方でよいのか?
藤丸:いいですよ!
まつ梨:ええ!

藤丸:はぁ、はぁ。もうダメ……
まつ梨:砕蜂さん、こんなの毎日やっているんですか……
砕蜂:だらしないな。まだ始めたばかりではないか!
まつ梨(藤丸):さすが隠密、運動量がとんでもない……

まつ梨(藤丸):やっと、終わった……
砕蜂:そんなにキツかったか?
藤丸(まつ梨):隠密独自の白打と歩法の修行は慣れてないし、キツかったですよ……
砕蜂:そうか……ということは死神の修行は私にとって難しいものなのだろうな。今まで死神は監視と処刑の対象でしかなかったが、興味がわいてきた。友というのも悪いものではないな。
藤丸:何か違うような気もするけど、まあ、いいのかな?
まつ梨:いいんじゃない?あたしたちにとってもいい修行になりそうだし。
(ステータス)

046:夜一と浦原
夜一:では、これで決定じゃ。頼んだぞ喜助。
浦原:任せといてください。じゃあ、また後で。
(足音)
藤丸(まつ梨):夜一様!
まつ梨(藤丸):こんにちは。
夜一:おお、藤丸にまつ梨か。
藤丸(まつ梨):浦原隊長と、何の話を?
夜一:喜助に作ってもらいたいものがっての。相談をしていたのじゃ。
藤丸:夜一様と浦原隊長って、仲がいいのですか?いつも、「喜助」と下の名前で呼んでいますし。
まつ梨:そういえば、そうね。
夜一:儂と喜助は幼馴染での。昔は一緒に、いろいろとイタズラばかりして遊んだものよ。
藤丸:イタズラとはまた、意外ですね……
夜一:喜助が考えてくるイタズラがまた、いつもおもしろくての。ついつい儂も乗せられてしまうのじゃ。
藤丸:それって、バレたら大変なことになるのでは?
夜一:喜助は昔から、コッソリ悪さをする天才だったからの。
藤丸:今でも、その才能は顕在ですよね……
夜一:それはそうと、この前はすまなかったな。
藤丸:え……?
夜一:砕蜂のことで、無理を言ってしまった。気を悪くしておるじゃろ?
藤丸:無理だなんて。むしろありがたいぐらいですよ。
夜一:砕蜂のやつ、最近はやけに活き活きしとっての。効果てきめんじゃった。
藤丸:それはうれしいですね。
夜一:おぬしらとなら、きっと楽しくやっていけるじゃろ。儂と喜助のようにな。また、砕蜂とも遊んでやってくれ。
藤丸・まつ梨:はい!
(相性)



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Last-modified: 2015-12-01 (火) 13:18:15 (628d)